「騒いでいるのは現場だけ」泉佐野・学校別の成績公表 [泉佐野市]

 大阪府教育委員会が今年6月に小中学生を対象に行われた学力テストについて、泉佐野市が学校別の成績をホームページで公表したことに関し、千代松大耕市長が2日夕、会見を開いた。

 学校別の成績を公表した自治体は大阪府内で初。2日、公表したのは科目ごとの正答率で、小学校が小規模校1校を除く12校分の国語、算数。中学校は5校分の国語、数学、英語。府、泉佐野市それぞれの平均値も出した。

市長は「泉佐野市の成績は全国的にも低いとされる大阪府内でも平均を下回っている。学力向上は市として力を入れなければならず、教育現場は緊張感を持って指導にあたってほしい」と狙いを話した。
 
 学力テストの実施要領では成績公表は想定しておらず、千代松市長が8月末に公表方針を明らかにしたことを受け、府教委は市教委に非公開を要請。学校長らの反対が強いことから、市教委も公表には慎重な姿勢を取っていたが、市長が「教育予算の配分権を持つ市長の役割」として公表に踏み切った。
 
 市役所には2日、市民からの問い合わせや抗議はなく、市長は「市民は冷静に受け止めていると思う。騒いでいるのは学校現場だけだ。財政状況の厳しい中でも教育予算を配分しているわけで、今後、学校や家庭など地域ぐるみで学力向上に向けた議論を進めたい」と述べた。
 
 市教委は今後、府教委から受領したテストの結果の分析を進めるが、中藤辰洋教育長は「結果がよくなかった学校の児童、生徒たちには十分なケアをしたい。公表にはプラスとマイナスの両面があり、市教委としてマイナス面をカバーできるよう学力向上に向けた手立てを考えたい」と話した。

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